山形の問題作、上映延長。

山形市に、川合直美という人がいる。

数年前、真剣・実直な意思から山形市長選に立候補したが、
あまりに真剣・実直すぎて「破天荒なイロモノ候補」とみなされ、断トツの最下位落選。

選挙戦の前日に「前祝い」で呑みすぎ、第一声はベロンベロンの二日酔い。
真っ直ぐに立っていられず、発せられる言葉は不完全・不穏当・不謹慎・不衛生。

選挙カーから大音量で流れ来る『スポーツ県民歌』。
ユニコーン(或いは阿部B、奥田民生)が好きな人にはお馴染みの曲かもしれない。
モンテディオ山形が勝利した試合では、勝どきの歌としても使われている。
「♪フレー、フレー、ヒップヒップフレー」という異常に特徴的な歌詞を持つが、
川合さんの演説は、この歌の音量にかき消されていた。



そして今年、再び山形市長選。
今度は自らは立候補せず、かつて対立候補だった人物を“独自に”応援し始める。
その活動内容は公職選挙法スレスレ。
本当に逮捕されなくて良いのか?と、妙なところで不安にさせられる。



そんな川合さんの壮絶な選挙戦を追ったドキュメンタリー映画がある。
川合チラシ1
『元書店経営者 川合直美はいかにして落選したか』
『元書店経営者 川合直美は、かつての対立候補者をいかにして応援したか』

この2本立てが、現在、山形市内の映画館で公開されている。
上映時間は、夜9時から…(1本80分強、間に10分休憩アリ)。

当初、上映は今日(12月22日)で終わりの予定だった。
しかしなんと、12月25日(日)~30日(金)まで、上映期間の延長が決まってしまった。
25日からの上映時間は、夕方4時5分から。
前売1000円、当日1200円(チケットあるので、欲しい方は連絡ください)。


この映画を是非、見てほしいんです。
めちゃくちゃ面白いんです。
映画それ自体も面白いんですが、もう、川合さんが面白すぎるんです。

監督は佐藤広一。
山形自主制作映像祭で知り合った友人なんですが、
中学時代に『寅さん』の影響で映画を撮り始め、
完成作品は100本を越え(本人曰く「初期のものは余りに恥ずかしくて他人に見せられない」)、
商業映画の制作に関わりつつ数々のインディ映画祭で受賞を重ね、
30を過ぎた現在も山形を基盤に映像作家として生きるというナイス・ガイ。
ふるさとCM大賞」天童市の監督と言えば、山形県内の方にはお分かり頂けるでしょうか。



川合チラシ2

小説家・阿部和重氏
「川合直美氏の主張はよくわからない。
 しかし彼の一挙手一投足、とりわけ手のアクションからわれわれは目が離せないのである。」

文芸評論家・池上冬樹氏
「人々を失笑と困惑の渦にまきこみ、馬耳東風を旗頭にして、川合直美は今日もわが道をゆく。
 律儀な優しさと愛嬌にみちあふれた勘違い人生は愉しく、可愛く、無残。
 でも憎めない、嫌いになれないのは何故なのか。
 近づきたくはないが、遠くから眺めていたい対象だ。」

チラシに載る両氏の言葉は、川合さんを褒めているのか貶してるのか、判断に悩むところです。
が、川合直美を知る人には「流石、うまいこと言った」と絶賛されてます。



是非、映画館で「動き、喋る、生きた川合直美」を見てほしいです。

或いはあなたの席の後ろからブツブツと小言が聞こえてきたら、
それは川合さんその人かもしれない…!

テーマ : 映画
ジャンル : 映画

プロフィール

哲哉

Author:哲哉
山形在住。フリーのデザイナー。
東北芸術工科大学2期生/情報計画専攻。地元テレビ局で毎日の締め切りに追われつつ、自主映画を撮ったり山形自主制作映像祭で上映したり双子を育てたり。あとは少林寺拳法の稽古を細々と。
美味しいもの好き。お酒だいすき。

映像や紙の仕事、承ります。
http://www.dewa.or.jp/tse

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